夏休みも終わってしまいましたが、生徒から自由研究の話を聞いて、自分の自由研究を思い出したので…。
一番苦労したのは中学生の頃の自由研究です。自由研究にとても力を入れている学校で、テーマは自由、形態も自由、夏休み後には発表会、展示会などがありました。優秀な人には賞が与えられていました。夏休みだけでは終わらないので、皆、夏休みの前から準備を始めます。
私は、何か音楽をテーマに研究できないかと考え、ピアノの先生に相談しました。
そして「作曲家たちの『人間的なエピソード』に焦点を当てて研究したらどうか」とのアドバイスを頂き、ある本を紹介して頂きました。
武川寛海氏の著書の数々です。
私が読んだのは『音楽家達の意外な話』『音楽史とっておきの話』『音楽史面白エピソード集』(いずれも音楽之友社) だったと思います。他にも『音楽史とくに知らなくてもいい話』などがあります。
タイトルからして面白そうですよね!
これらの本は様々な作曲家たちの「面白いエピソード」のみを取り出した本です。
目次の一部を紹介しますね。
・ハイドン貧乏物語
・「エリーゼのために」のエリーゼとは誰か
・指揮棒で足の指を潰したリュリ
・指揮者失格のベートーヴェン
などなど。
読んでみたくなるでしょう??
表紙の作曲家たちの似顔絵がゆるくて好きです。中身は、本当に「知らなくてもいい話」ばかりなのですが、作曲家たちの人間性が垣間見れる興味深い本です。
当時中学生の私は夢中で読みました。そして、作曲家たちの生い立ちを簡単にまとめていき、その中で特にその作曲者どんな人間だったかわかる行動や発言、エピソードを中心にまとめたと思います。
はっきり覚えていないのですが、バッハやベートーヴェンなどの有名な作曲家、12名ほどを選んで研究しました。
当時は、インターネットで調べることがあまり習慣化されていなかったので、とにかく本を読みました。調べるのはとても楽しかったですが、まとめるのが大変で、夏休みが終わるギリギリまで参考資料と格闘していました。おそらく、作曲家を誰か一人に絞ればよかったのだと思いますが…。
作曲家だけではなく歴史上の人物というと、天才的でどこか遠い存在のような気がします。しかし当たり前ですが、一人の人間としての毎日の生活があり、良いことが起きて、悪いことも起きて、私たちと同じように悲喜こもごもの毎日を送っていたのだと思うと、作曲家たちがより身近な存在に感じられました。
中学生の自由研究ですので、そこまで本格的な研究とまではいかなかったと思いますが、歴史に興味を持つきっかけになったので、思い出に残っています。
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